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涼しいスクラブで現場が変わる!暑い時期の組織の質を高めるスクラブ選びのポイント

2026.03.11
近年の記録的な猛暑は、医療現場に深刻な影響を及ぼします。24時間稼働し空調の効きにムラがある大規模病院において、そこで働くスタッフの暑さによる疲労や集中力低下は、医療安全に直結する課題です。涼しく快適な環境の整備は、今や病院経営を支える戦略的投資と言えます。中でもユニフォームの改善は、スタッフへの配慮を直接示せる即効性の高い施策です。本記事では、法改正に伴う熱中症対策の義務化という視点を踏まえ、現場のパフォーマンスを引き出す涼しいスクラブ選びのポイントを詳しく解説します。

夏場の環境改善は病院経営の重要課題となっている

医療現場における環境改善は、スタッフの満足度向上だけでなく、組織としてのコンプライアンス遵守という側面からも避けて通れない課題となっています。

職場における熱中症対策の強化は義務化されている

経営層や管理職がまず注目すべきは、2025年(令和7年)6月1日より施行された改正労働安全衛生規則です。この法改正では、事業者が熱中症予防のための教育や体制整備、具体的な手順作成、そして関係者への周知を行うことが明確に義務化されました。背景には、職場での熱中症による死傷者数が2022年以降増加傾向という現状があり、国を挙げて対策の底上げを図る狙いがあります。

出典:e-Gov法令検索「労働安全衛生規則 第六百十二条の二」 

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「職場における熱中症による死傷者数が1,257人となり過去最多に」 

この義務化は病院も例外ではありません。特に、WBGT値と呼ばれる暑さ指数に基づいたリスク管理が求められます。具体的にはWBGT値が28以上、あるいは気温31度以上の環境下で、連続1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業がある場合、適切な措置が必要です。処置室や病棟内の移動、あるいは防護服を着用しての作業など、医療現場にはこの基準に該当するシーンが数多く存在します。法的な義務を果たすことはもちろん、リスクを未然に防ぐ体制を整える姿勢は、病院としての社会的信頼の維持に直結します。

医療現場で実施すべき熱中症対策の具体例

義務化された内容を現場に落とし込む際、具体的な施策は多岐にわたります。まずはWBGT値の測定に基づく休息の確保や、水分および塩分補給の徹底は、対策の基本と言えます。しかし、一分一秒を争う多忙な医療現場においては、理想的な運用が難しい現実があることも事実です。

これらの環境整備と並行したいのが、医療現場で着用する衣服の工夫です。周囲の温度を劇的に変えることが難しい医療空間において、スタッフが着るスクラブの素材や機能の最適化は、身体への熱蓄積を防ぐために欠かせません。熱を逃がし、汗による冷えやベタつきを解消するウェアの選定は、対策の中でももっともスタッフが効果を実感しやすい要素の一つです。身体への熱蓄積を防ぐウェア選定こそ、組織として取り組むべき熱中症対策の中でも特に重要だと言えます。

夏の医療現場で涼しく過ごすための衣服の工夫

病院という特殊な環境下で涼しさを維持するためには、素材の特性を正しく理解し、スタッフの動線や業務負荷に合わせた機能を選択する必要があります。

衣服内気候をコントロールする機能性スクラブの導入

人間が快適さを感じるかどうかは、衣服と肌の間の空間における温度・湿度・気流といった衣服内気候の状態に左右されます。夏場にもっとも不快感を与えるのは、汗によって衣服内の湿度が上がり、熱がこもることです。 

ここで効果を発揮するのが、汗を素早く逃がし、皮膚温度の上昇を抑える吸汗速乾素材。最新の機能性スクラブは、単に水分を吸うだけでなく、吸い上げた汗を生地表面に広範囲に拡散させることで蒸発を早めます。このとき発生する気化熱が身体の熱を奪い、衣服内を涼しく保つのです。新商品で採用されている生地乾燥速度を誇り、多忙な勤務中でも常にドライな状態を維持できます。

清潔な着心地を維持する運用の工夫

優れた吸汗速乾機能を持つスクラブであっても、生地が水分を処理できる能力には物理的な限界があります。短時間に大量の汗をかいた場合や、湿度が高い環境下では、生地の蒸発スピードが発汗量に追いつかなくなる飽和状態に陥ることがあります。そうなると、高機能な素材であっても肌への張り付きや汗冷え、さらには防臭機能の許容範囲を超えた臭いの発生を招きかねません。 

そこで重要になるのが、素材の力だけに頼らない運用面でのサポートです。汗による不快感を放置せず、スタッフが適切なタイミングで着替えられるよう組織として推奨することが重要です。このような運用を支える予備スクラブのストック管理体制の整備は、大規模な組織運営において欠かせない前提条件と言えます。リネンサプライ業者と緊密に連携して夏場の回転率を細かく調整したり、スタッフ一人あたりの持ち枚数に十分な余裕を持たせたりといった柔軟な運用は、すでに多くの現場で実践されていることでしょう。こうした細やかな配慮の積み重ねこそが、素材の機能性を最大限に引き出し、常に清潔で涼しい着心地を維持するための基盤となります。 

視覚的な清涼感によるホスピタリティ

涼しさは物理的な機能だけではありません。色彩計画をユニフォームに取り入れることで、心理的な効果を生み出すことができます。 

淡いサックスブルーやミントグリーン、ラベンダーといった寒色系やペールトーンのカラーは、着用するスタッフに心理的な落ち着きを与えるだけでなく、患者やその家族に対しても清潔感と涼やかな印象を与えます。これはホスピタリティの向上にも寄与する要素であり、病院全体の雰囲気を明るく、軽やかに変える力を持っています。 

涼しいスクラブを導入し、現場の不快感を解消するための判断基準

市場には多種多様なスクラブが存在しますが、大規模病院での導入を成功させるには、いくつかの厳しい基準をクリアする必要があります。

素材の機能性が優れているか

もっとも基本的なポイントは、生地そのものの質です。夏のスクラブ選びで重視すべきは、べたつきを抑える肌離れの良さ。生地の裏面に凹凸をつけた点接触の構造を持つ素材は、汗をかいても肌に張り付かず、常にサラッとした質感を提供します。

また、瞬時に汗を拡散する機能が高いかどうかは、スペック上の数値だけでなく、実際のサンプルで確認することが推奨されます。

薄手でもインナーの透けを防ぐ安心の防透性能を備えているか

薄い素材のスクラブを採用する上で、現場のスタッフがもっとも気にするポイントの一つが、透けにくさです。女性スタッフが多い職場では特に、下着の透けが気になって業務に集中できないという悩みは非常に切実です。

白や淡い色のスクラブを検討する場合は、糸の密度や特殊な酸化チタンを配合した防透性の高い生地を選定することが必須となります。涼しさを求めて生地を薄くしすぎた結果、スタッフの安心感を損なうことがないよう注意が必要です。

動きやすさと通気性が両立しているか

涼しさを重視したいスクラブは、生地の通気性だけでなく、設計による換気機能も重要です。動作によって、衣服内の空気循環を生む設計がなされているかを確認しましょう。

腕を上げる、屈むといった日常的な動作を妨げないストレッチ生地は、身体の動きをスムーズにするだけでなく、動くたびに新鮮な空気を衣服内に取り込み、熱気を排出するベンチレーション効果を高めます。ゆとりがありつつも、プロフェッショナルな品格を保つシルエットが理想的です。

工業洗濯にも耐性があるか

一般の衣類と異なり、病院のユニフォームは厳しい工業洗濯に耐えなければなりません。頻繁に行われる高温洗濯や乾燥、あるいは殺菌処理を繰り返しても、吸汗速乾などの機能や独特の風合い、鮮やかな色が損なわれないかを確認してください。

こうした素材の耐久試験データを確認することは、長期的なコスト管理の観点からも極めて重要です。一度の導入で長く、質の高い状態を保てるブランドを選ぶことが、最終的な満足度につながります。

病院全体の価値と運用性を向上させるためのスクラブ選定視点

大規模病院におけるユニフォーム選びは、単なる衣料品の購入ではなく、病院のアイデンティティを確立するプロセスです。

大規模病院ならではの統一感を出す

数百名、数千名が働く大規模な施設では、視覚的な情報整理が業務効率を左右します。チーム医療を円滑にするために有効なのが、職種別や階層別のカラーコード管理です。例えば医師はネイビー、看護師はサックス、理学療法士はボルドーといった具合に職種で分けたり、日勤と夜勤でカラーを使い分けたりすることで、誰がどの役割を担っているかを瞬時に判別しやすくなります。

これはスタッフ間の連携をスムーズにするだけでなく、患者にとっても安心感を与える視覚的なガイドとなります。夏に着用するスクラブを導入する際も、このカラー体系を維持しながら、涼しい素材への切り替えを行うことが、組織としての統一感を保つ秘訣です。

カタログ注文で品質の安定と運用効率を最大化させる

大規模な組織であればあるほど、運用面での再現性が求められます。本記事で推奨するのは、信頼できるブランドのカタログ製品を戦略的に活用することです。カタログ注文の最大のメリットは、欠員補充や急な増員にも即座に対応できるスピード感。オーダーメイドでは納期が課題となるケースでも、定番品であれば通販や代理店を通じて迅速に手配が可能です。

また、価格が明確であるため予算計画が立てやすく、大人数分を一括管理しやすい運用面での優位性があります。品質が安定した既製品をベースにすることで、長期にわたって病院のイメージを一定に保てるのです。

病院の魅力を最大化するオンワードコーポレートデザインのメディカルウェア

ファッション性と機能性の両立

私たちは、総合アパレル企業として培った膨大な素材知見とパターン技術を医療ウェアに注ぎ込んでいます。涼しいという機能を満たすのは当然のこと、着用した際のシルエットの美しさや、医療従事者としての品格を損なわない洗練されたデザインの追求にも余念がありません。スタッフが鏡を見たときに自分自身に自信を持てるウェアは、そのまま現場の士気向上へと直結します。

病院経営の課題に並走する提案力

私たちは単なる物品の供給者ではありません。現場の悩みや病院の理念を丁寧にヒアリングし、組織課題を解決するための最適なスクラブ運用を提案します。大規模病院が抱える管理の煩雑さやコストの悩み、そしてスタッフの定着率向上といった経営課題に対し、アパレル発のコンサルティング視点で併走します。

現場の負担を最小限に抑える万全のサポート体制

厳しい品質基準と一気通貫の生産体制により、大規模病院が必要とする数量を常に安定して供給できる体制を整えています。納品して終わりではなく、その後の追加注文やサイズ管理のしやすさなど、事務局の皆様の事務負担を軽減するための仕組みづくりも徹底しています。

夏の暑熱対策において、スタッフが心から満足し、病院の価値を高めるウェアを選ぶなら、オンワードコーポレートデザインにお任せください。

オンワードコーポレートデザインでは多くのアパレルブランドを展開しており、暑さをやわらげる機能性の高いメディカルウェアをRaffiria(ラフィーリア)にてご提供しています。現場で働く皆様の声を第一に考えた製品を開発しており、軽さや着心地の良さに加え、すっきり美しく着こなせるファッション性も兼ね備えています。 

カタログ

「ラフィーリア」総合カタログ(156P)
「ラフィーリア」総合カタログ(156P)

アパレルメーカーのオンワードコーポレートデザインだからこそできる品質とファッション性を両立させた医療白衣ブランド「ラフィーリア」の総合カタログ(156p)です。

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