意外と知らない白衣の役割!
求められる機能や選ぶポイントをご紹介
ただの「白い服」じゃない!医療用白衣の役割とは?
医療現場で何気なく着ている医療用白衣。身近すぎてどのような役割があるのか意識していない医師や看護師の方も多いのではないでしょうか。そこで以下では、医療用白衣の役割をご紹介します。
患者さんの安心感を醸成する
病気やケガをしている患者さんは心身が弱っており、不安を感じやすいので、安心感を与えることがとても大切です。もし、医師や看護師が医療現場にマッチしない格好をしていたら「この人に治療を任せて本当に大丈夫かな?」と不安を与えてしまいますし、病院自体の評判が落ちてしまうことも考えられます。
「白衣は医師や看護師が着るもの」というイメージがあり、権威や信頼感とも大きく関わっているため、患者さんに安心感を与えるうえで重要な役割があります。
下記の記事では、患者さんと信頼関係を構築するうえで大切なことについて解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
衛生面や耐久性といった機能面でサポートする
病気やケガをした患者がいる医療現場では、不衛生な格好で仕事をするのは絶対にNGです。単に衛生面で問題があるだけでなく、「ちゃんとした白衣を着ていないなんて、この病院大丈夫かな?」といったように、患者さんに余計な不安を与えることにもなります。
また、患者さんのためだけでなく、医師や看護師自身が菌や薬品、医療機器などから身を守るための防護服としての役割もあります。
こうしたことから、医療用白衣には防汚性や抗菌性などの衛生面の機能や、耐久性を意識した機能が備わっています。耐久性が求められているのは、汚れが付着しやすいため、ゴシゴシと洗っても長く着られるようにするという理由もあります。
医師や看護師のモチベーションを向上する
白衣を着用することでオン・オフの切り替えがしやすくなり、現場で働く医師や看護師のモチベーションアップに役立ちます。白衣は医療従事者にとってのいわば「制服」であり、着ることで背筋がピシッと伸びる感じがするのではないでしょうか?このように、プロとしての責任感や役割意識を持ち、仕事に集中しやすい環境を整えるうえで白衣は重要です。
また、デザインが良い白衣であれば、より明るい気持ちで働ける効果も期待できます。
看護師のモチベーションを高める方法についてはこちらの記事で解説しています。
低下してしまう理由と回復させる方法とは
チーム内コミュニケーションを促進させる
白衣はモチベーションの向上だけでなく、医師や看護師などのコミュニケーションを活性化させる役割もあります。病院にはさまざまな役割を持つスタッフが大勢いるため、それぞれの専門分野や役職に応じて白衣にバリエーションを持たせることでチームワークを高めることができます。
もともと、医療用白衣はその名の通り「白色」で統一されていましたが、最近では色にバリエーションを持たせることで、例えば「赤系なら日勤、青系なら夜勤の看護師」といったように、一目で役割がわかるような工夫をしている病院が増えています。
医療用白衣に求められる6つの機能
医療用白衣にはたくさんの機能があることは意外と知られていないのではないでしょうか?
以下では、白衣に求められる6つの主な機能をご紹介します。
機能①:衛生面
病気やケガで苦しんでいる患者さんがいる医療現場では、衛生面に配慮することは何よりも大事です。清潔でない白衣を着て患者さんに接触してしまえば、病気やケガの状態を悪化させる可能性があります。
そのため、医療用白衣には制菌・抗菌・防汚の加工など、不衛生な状態にならないような機能が備わっているものが多いです。
機能②:耐久性
抗菌加工などが施されていても、着ているうちにどうしても汚れはついてしまいます。そこで汚れを落とすためこまめに洗濯することになりますが、その際に型が崩れないような高い耐久性があることも重要な機能の1つです。有害な薬品を扱う現場もあるため、この点でも耐久性が求められます。
また、耐久性がないためにすぐにシワができたり、洗濯の頻度を減らしたために汚れが落ちていなかったりすると、「だらしない、不潔な格好をしている」という印象を患者さんに与えてしまい、信頼を損ねてしまう可能性もあります。
機能③:防透性
「白衣を着たときにインナーが透けていないか気になるし、透けていたら恥ずかしい!」こう思っている医療従事者は多いです。インナーが透けていないか気にしていると余計なストレスになってしまいます。
インナーが透けてしまうと、医療従事者自身が恥ずかしい思いをするだけでなく、患者さんやその家族など病院の利用者に「品がない」、「目のやり場に困る」といった悪い印象を与えることもあります。このことからも、防透性の高い機能があることは重要な要素です。
機能④:通気性や接触冷感機能
病院内をせわしなく動き回る医療従事者は、暑さを感じることが多いです。動いているうちに汗をかくと自身が不快になるだけでなく、患者さんなどに与えるイメージもあまりよくありません。
通気性や接触冷感機能のある白衣であれば、動き回っても暑さを感じにくく、快適に仕事ができます。
白衣を着るときの暑さ対策については、下記の記事でご紹介しています。
医療従事者が暑い季節でも快適に過ごす方法とは?
機能⑤:ストレッチ性
病院内をせわしなく動き回ったり、ベッドや椅子への移動をサポートしたり、急患に対応したりと、医療現場ではさまざまな体勢をとります。そのため、急な動作をした際にも動きやすく、体にストレスがかからないようなストレッチ性にすぐれた白衣であることも重要です。
機能⑥:肌触り
動いたときに白衣の肌触りが悪いとどうしても気になってしまうものです。肌触りが悪いと業務に集中できず、仕事の効率が落ちたりミスに繋がったりするなどのデメリットがあります。肌触りが良い白衣なら、長時間着用していても不快にならず、気持ちよく仕事ができます。
ここまで医療用白衣の役割や求められる機能について解説してきました。次章では、医療用白衣の役割や機能を踏まえて、白衣を選ぶ際のポイントをご紹介します。
知っておくべき医療用白衣を選ぶ3つのポイント
①求められる機能が揃っているか
前章で解説したように、医療用白衣には、汚れにくさ、耐久性、防透性、通気性、ストレッチ性など多くの機能が求められます。
選ぶ際には、まずはこうした機能がきちんと備わっているか確認することが大切です。現場のスタッフが求める機能についてアンケートを取り、追加すべき機能があるか検討すると良いでしょう。
②ポケットなどが充実しているか
医療現場ではペンやメモ帳、ペンライト、アルコール綿、はさみ、テープなどさまざまな小物を使いますが、簡単に持ち運べて必要なときにすぐに取り出せないと困ってしまいます。
そのため、それらを持ち運びやすいようポケットなどが充実していることも重視したいポイントです。ポケットの数や大きさはもちろん、すぐに取り出しやすいかといった機能面も確認しておくのがオススメです。
③デザイン性がありおしゃれか
せっかく白衣を着るなら、デザインも気になるところです。デザイン性がありおしゃれな医療用白衣を導入することで、医師や看護師のモチベーションアップが期待できます。
実際に、「ナース服と働くモチベーションに関する意識調査」によると※、看護師の85%がデザイン性や機能性の高いメディカルウェアを着用できることは働くモチベーションに繋がると回答しています。
また、統一感や清潔感のあるデザインであれば、患者さんに明るい印象や安心感を与えやすいでしょう。
※出典:ナース服と働くモチベーションに関する意識調査(2018年クラシコ株式会社調べ)
以下の資料では、医療用白衣を選ぶ際に重視すべきポイントについてさらに詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
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