人手不足解消・離職防止策

看護師のモチベーションを向上させたい!
低下してしまう理由と回復させる方法とは

2024.06.04
「看護師の仕事自体にはやりがいを感じるのに、職場環境のせいでモチベーションが上がらない…」こうしたお悩みを抱える看護師は少なくありません。看護師の仕事へのモチベーションが低下すると離職の原因になり、人材不足を招くなど医療現場にマイナスの影響を与えます。本記事では、看護師のモチベーション低下のよくある理由やその回復方法を解説します。

離職の原因に!看護師のモチベーションが業務に与える影響とは?

離職の原因に!看護師のモチベーションが業務に与える影響とは?

看護師のモチベーションが高いかどうかは、医療現場にとって大事な要素です。看護師の仕事は人の健康や命に直結するため、モチベーションが低下し業務がおろそかになると、最悪の場合、医療事故につながるおそれがあります。

また、モチベーションが低い看護師は、仕事の満足度が低いことが多く、メンタルヘルス上の問題を抱えていることも珍しくないため、休職や退職といった離職につながりやすい傾向にあります。離職が増えると、残された看護師で業務をこなさなければならなくなり、業務負担やストレスが増えて看護師のモチベーションが低下するという悪循環になりかねません。 

看護師の離職が高くなるその他の理由を知りたい方は、下記記事をご覧ください。

次章では、看護師のモチベーションに関する実情を解説していきます。

データで見る看護師のモチベーションに関する実情

勤続年数3年以上の中堅看護師の職業継続に関する文献検討によると、中堅看護師が仕事を辞めたい理由として、下記のようなモチベーションに関する記載があります。

“中堅看護師は「自分のやりたい看護ができない」,「満足感がない」,「自分自身が直接的なケアをしたいが実際がリーダー業務ばかりであまり看護に達成感が感じられないとき」といった内容から,『自分のやりたい看護ができずに仕事での満足感や,やりがいが得られない』という〔仕事への不満足感〕を感じることで仕事を辞めたいと感じていた。”

出典:中堅看護師の職業継続に関する文献検討-「離職」と「職業継続」の理由に焦点をあてて-

また、ナース専科による調査では、「看護師という職業にやりがいを感じている・どちらかというとやりがいを感じている」と71.4%が答えているのに関わらず、「今の職場でやりがいを感じて働けている・どちらかというとやりがいを感じて働いている」と答えた看護師は55.2%にとどまっています。このことから、今の職場に対する不満ややりがい不足を感じている看護師も多いことがわかります。

出典:ナース専科調べ(2022年7月21日~8月5日)

医療現場の人材は全体的に不足していますが、特に看護師は人材不足の傾向があり、新たに人材を採用するには多くの手間やコストがかかります。そのため、今働いている看護師のモチベーションを維持・向上し、離職を防ぐことがとても大切です。

医療現場における人材不足の原因については下記記事をご覧ください。

よくあるモチベーション低下の理由と回復方法

看護師がモチベーションを低下させてしまう理由は下記の通り、さまざまであり、モチベーション低下の要因が職場内で生まれないようきちんと対処する必要があります。

看護師のモチベーションを向上させたい!低下してしまう理由と回復させる方法とは

そこで本章では、よくあるモチベーション低下の理由とその対策をご紹介します。

① 業務負担が重い

夜勤や残業が多いなど、業務負担が大きいことはモチベーションが下がる大きな要因です。大きすぎる業務負担は心身の疲労につながり、の悪化を招きます。プライベートの時間が持てなくなるとストレスが発散できず、さらなるモチベーション低下につながってしまいます。
看護師の場合、夜勤などで生活リズムが不規則になりやすく、このことも心身の不調の原因となってモチベーション低下につながる可能性があります。

業務負担を軽減するためには、下記のような対策を進めることが大切です。

・必要な人員をきちんと確保する
・適切な人員配置により無理のない勤務体制を作る
・夜勤の頻度を減らす
・デジタル化の推進などにより業務効率を改善する

② 人間関係が悪化した

看護師は基本的にチームで仕事をするため、同僚や上司などとしっかりとコミュニケーションをとることが不可欠です。
しかし、人間関係が悪化するとコミュニケーションがうまくとれなくなり、常にストレスを感じる環境になってしまい、モチベーション低下につながります。人間関係が悪くなったりパワハラを受けたりすると、最悪の場合、メンタルヘルス上の問題を抱えて職場に行くことすら難しくなってしまいます。

人間関係の悩みも含めて相談がしやすい環境づくりや、チームビルディング・コミュニケーションに関する研修を行うなどの対策が考えられます。

③ キャリアパスが不透明で先が見えない

中堅看護師など、ある程度経験を積んだスタッフによくみられるモチベーション低下の要因が、「キャリアパスが不透明で先が見えない」というものです。

「日々の業務が同じことの繰り返しで将来的なキャリアを描きにくい・・・」
「自分がどのくらい成長しているのかわからない・・・」
といった不満を抱えている看護師も少なくありません。

解決策として、昇進やキャリアパスに関するわかりやすいモデルケースを示すことが必要です。また、客観的な職務評価制度を導入して、成長の機会が実感しやすい環境をつくるなどの対策も可能です。

④ 労働環境に不満がある

「仕事は大変なのに、給与や待遇が見合っていない」
「職場の施設や設備が古くて不便」
「休憩時間がしっかりと確保されていない」といった、労働環境に関する不満もよくみられます。

労働環境と一口に言っても、給与や待遇の面、施設・設備などのハード面、人間関係の面などさまざまな要素があります。現場の労働環境についてヒアリングし、実際に寄せられた意見をもとに課題を洗い出し、労働環境の改善を図っていくことが大切です。

また、モチベーションを向上する施策として取り組みやすいのが、メディカルウェアの刷新です。
毎日着るメディカルウェアをおしゃれなものに変えたり、動きやすく肌触りが良いなど機能性の高いウェアを導入したりすることで、モチベーションの向上が期待できます。実際に、「ナース服と働くモチベーションに関する意識調査」によると※、看護師の85%がデザイン性や機能性の高いメディカルウェアを着用できることは働くモチベーションに繋がると回答しています。
また、日勤と夜勤で色違いのウェアにすることで、役割の違いが一目でわかり引き継ぎがスムーズになるなど、業務効率が改善します。これにより残業の削減につながり、モチベーションの低下を防ぐ効果もあります。

出典:ナース服と働くモチベーションに関する意識調査(2018年クラシコ株式会社調べ)

次章では、モチベーション向上につながるデザイン性・機能性に優れたメディカルウェアについてご紹介します。

デザイン性・機能性に優れたメディカルウェアでモチベーションを向上!

デザイン性・機能性に優れたメディカルウェアでモチベーションを向上!

オンワードコーポレートデザインでは多くのアパレルブランドを展開しており、そのノウハウを生かしてデザイン性と機能性に優れたメディカルウェアブランド「ラフィーリア」を提供しています。
豊富なカラーバリエーションをご用意しており、患者様の目に優しいカラー、肌馴染みの良いカラー、職員が着たいカラー、など多くの選択肢の中から選ぶことができます。また、各職場に合ったウェアの提案も可能です。

おしゃれで着心地の良いメディカルウェアを着用することで、看護師のモチベーション向上に貢献します

下記の資料では、医療従事者が離職しない職場づくりのアイデアや、メディカルウェアの選び方について詳細に紹介していますので、看護師のモチベーション向上にご関心のある方はぜひご覧ください。

お役立ち資料

医療従事者が辞めない職場づくりのアイデア
医療従事者が辞めない職場づくりのアイデア

医療現場の深刻化する問題として求職者が少ない・離職者が多いこと による「人材不足」があり、早急な対策が必要となっています。 人材不足を解消する方法には、さまざまなものがありますが、方法に よっては手間やコストがかかるため、すべてが適切とは言えません。 そこで本書では、民間病院や小規模な病院でも始めやすいかつ、効果 のある職場づくりのアイデアをご紹介します。

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