メディカルウェア

白衣のサイズ感、軽視していませんか?
サイズ感による影響とサイズ選びのポイントを解説

2024.09.03
白衣を選ぶとき、皆さんは何を選定基準にしていますか?着心地や機能性、素材、デザインなどいろいろなポイントがありますが、サイズ感もとても重要な要素です。適切なサイズ感の白衣を着ることで、患者さんに与える印象が良くなり、仕事もしやすくなります。しかし、「看護師一人ひとりに合ったサイズの白衣をどう選べばいいかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?この記事では、白衣のサイズ感が患者さんに与える影響や正しいサイズの測り方、サイズ選びのポイントなどを解説します。

こんな影響も?白衣のサイズ感が患者さんに与える影響

こんな影響も?白衣のサイズ感が患者さんに与える影響

白衣のサイズ感がフィットしているか、そうでないかによって、患者さんに与える影響は大きく変わってきます。では、具体的にどのような影響があるのでしょうか?

① 信頼感と安心感を与える

サイズがフィットしている白衣を着用している医療従事者は、「しっかりとしてそう」「プロフェッショナルな感じがする」といった印象を患者さんに与え、信頼感や安心感を与えることができます。
逆に、サイズ感がダボダボ、袖や丈が短すぎるなど、フィットしていない白衣を着ていると、だらしない印象や、場合によっては「仕事ができなさそう」といった印象も与えかねません。

② 清潔感のある印象を与える

サイズが合わない白衣は、汚れやしわが目立ちやすく、衛生的でない印象を与えます。例えば、袖や裾が長すぎると、動いたときに医療機器や患者さんに触れやすく、汚れや菌が付着しやすいです。
先に述べたように、サイズが合っていないとどうしてもだらしない印象を与えてしまいますし、その場合しっかりと洗濯していたとしても「清潔感がなさそう」と思われてしまいます。

③ 質の高い医療を提供できる

正しいサイズの白衣を着ていると、動きやすく着用感を気にしなくて済むので、業務に集中しやすくなります。そのため、医療従事者のパフォーマンスを高める効果があります。
逆に、サイズが合っていないと動きづらく違和感があるので、ストレスを感じてしまい集中力が下がりやすいです。集中力が低下した結果、効率的に治療できなかったり、場合によっては医療ミスが起きたりすることもあります。

このように、患者さんが安心して治療を受けられるよう、サイズ感の合った白衣を着ることはとても重要です。次章では、正しい白衣のサイズの測り方をご紹介します。

白衣の正しいサイズの測り方

白衣のサイズを測るためには、まずは正しいヌードサイズ(着用者ご自身の体のサイズ)を測ることが大切です。ヌードサイズに多少ゆとりを持たせたものがウェアのサイズとなります。
特に上衣ではバスト、パンツではウエストとヒップのサイズが重要です。また、ウェアのサイズとしては袖丈、裄丈、着丈などを測る必要があります。

それぞれの具体的なサイズの測り方は以下の通りです。お手持ちの白衣のサイズを測ることで、購入白衣の目安にできますので、ウェアサイズの測り方も参考にしてみてください。

●ヌードサイズ:
肩幅・・・一方の肩の端から首後ろの起点を通り、反対側の肩の端まで測ります。
アームホール(袖ぐり)・・・腕を下ろし、肩先から脇下までの周囲を測ります。
バスト・・・バストの一番高いところを、メジャーを水平に回して測ります。
ウエスト・・・ウエストの一番細いところを、メジャーを水平に回して測ります。
ヒップ・・・おしりの一番高いところを、メジャーを水平に回して測ります。

●ウェアサイズ:
肩幅・・・ヌードサイズと同様に、一方の肩の端から反対側の肩の端まで測ります。
着丈・・・襟の付け根から上着(ワンピース、ジャケット)の裾まで、背中の中心を通してお
               好みの位置まで測ります。
袖丈・・・腕を自然に下ろして肩先から手のくるぶしまでを測ります
             (半袖の場合は袖口まで)。
桁丈・・・後ろの襟ぐりの中央から肩先を通り、袖口の端までを測ります。
股上・・・ウエスト部分の一番上から脚の付け根部分までを垂直に測ります。
股下・・・内股の縫い合わせ部分から裾までの長さを測ります。
わたり・・・太ももの付け根部分の周囲を測ります。

※ウェアサイズは実際の商品を測ります。

 

白衣のサイズ選びで押さえておきたいポイント

白衣のサイズ選びで押さえておきたいポイント

白衣のサイズを選ぶ際には、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

① 体にフィットすること

まず押さえておきたいのは「体にきちんとフィットするかどうか」です。
小さすぎると窮屈さを感じ、特に急に動いたときにストレスを感じやすくなります。かといって、大きすぎると医療機器や設備など引っ掛かりやすく、患者さんにだらしない印象も与えてしまいます。
医療従事者自身が快適であるかという点でも、また患者さんに与える印象という点でも、体にフィットした白衣を着ることが何よりも大切です。

なお、フィットするかどうかは、肩幅、袖の長さ、胸囲を基準に考えると良いでしょう。
また、医療現場の白衣は同じサイズでもメーカーによって実際の胸囲や着丈などに若干違いがあるため、商品ごとにサイズを確認しておく必要があります。

② 動きやすさ

上記の「フィットするか」という点とも関わりますが、動きやすい白衣であることも重要です。動きにくさを感じるとどうしても気が散ってしまい、患者さんの治療やケアに集中しにくくなります。

特に、「腕の可動域が十分にあるか」、「ウエストとヒップが窮屈すぎないか(ストレスなく屈んだり座ったりできるか)」といった点を意識することがポイントです。
着たときにゆとりがあると動きやすいですが、ダボダボにはならないように気をつけましょう。

③ 着心地

着心地の良さも白衣を選ぶうえで大切な要素です。医療従事者は病院内を忙しく動き回ることが多いため、どのような要素が着心地に影響するのかを知り、適切な白衣を選びましょう。

具体的に着心地に影響するのは、肩幅・バスト・ウエスト・ヒップです。
サイズの目安は以下の通りです。

●肩幅:+3~5cm(インナーがあることを考慮した場合)
●バスト:フィットした着心地は+6~8cm
               少しゆとりのある着心地は+9~11cm
               ゆったりとした着心地は+12~14cm
●ウエスト:+2~4cm
●ヒップ:+3~5cm

また、着心地は白衣の素材にも影響します。暑さを感じやすい夏は通気性や接触冷感機能のあるものにしたり、ピッタリサイズでも動きやすい伸縮性(ストレッチ性)のある白衣にしたりすることで、着心地をよくでき、看護師のさまざまな動きに対応しやすくなります。
通気性や伸縮性など、白衣に求められる機能の詳細を知りたい方は下記記事をご覧ください。

世代によって違う?「適切なサイズ」とは

目安となるサイズ感をここまでお伝えしてきましたが、実は適切なサイズ感は世代によって違うのはご存知でしょうか?

具体的には、若い方は「ゆったり」、年配の方は「ピッタリ」のサイズを選ぶ傾向があります。
白衣に限らず、最近は街中を歩いていると、ゆったりとしたシルエットの服を着ている若い人を多く見かけるのではないでしょうか?若い世代は最新のファッションやトレンドに敏感であるため、白衣に関してもトレンドを反映したゆったりサイズのものを好みやすいです。
また、若い世代は自分の個性やスタイルを表現することを重視しており、ゆったりとした白衣を選ぶことで、自身の個性を表現する手段にしている人もいます(とはいえ、オーバーサイズになり過ぎないように注意が必要です)。

一方で、動きやすく、作業の邪魔になりにくいピッタリとした白衣は、どちらかというとファッション性よりも実用性を重視する年配の医療従事者に適しています。

世代に合わせた適切なサイズの白衣を選ぶことで、医療従事者の快適さやパフォーマンス、そしてモチベーションを高められるので、個々のニーズに応じて最適なものを選ぶことが大切です。

豊富なサイズと美しいシルエットの白衣を提供する「Raffiria」

オンワードコーポレートデザインでは多くのアパレルブランドを展開しており、そのノウハウを生かしてデザイン性と機能性に優れたメディカルウェアブランド「Raffiria(ラフィーリア)」を提供しています。
ラフィーリアのカタログ商品の多くはSS~8Lまでの11サイズを用意しているため、ぴったりのサイズをご用意できます。

●ラフィーリア サイズ表

サイズ表

現代人に合わせた立体的なパターンの設計によって、美しいシルエットや着心地の良さを両立しており、医療従事者のパフォーマンスやモチベーション向上にもつながります。

より詳細を知りたい方は下記総合カタログをご覧ください。

カタログ

「ラフィーリア」総合カタログ(136P)
「ラフィーリア」総合カタログ(136P)

アパレルメーカーのオンワードコーポレートデザインだからこそできる品質とファッション性を両立させた医療白衣ブランド「ラフィーリア」の総合カタログ(136p)です。

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