医療機関の経営効率化を実現する!オリジナル白衣・医療ユニフォーム導入のポイント
経営効率化が求められる医療業界の現状

患者満足度向上と経営効率化の両立が求められる背景
医療機関を取り巻く環境は、少子高齢化による医療ニーズの変化や医療費抑制の動き、地域における競争激化など、厳しさを増しています。患者から選ばれ続ける病院であるためには、質の高い医療サービスの提供はもちろん、持続可能な経営体制を確立するための「経営効率化」が欠かせません。
さらに、医療現場における人手不足は深刻化しており、スタッフの離職やモチベーション低下はそのまま医療の質や病院経営に大きな影響を及ぼします。スタッフの働きがいや定着率を高めることは、経営効率化の観点からも重要なテーマであり、同時に患者満足度の向上にもつながります。
このように、経営効率化と患者満足度向上は切っても切れない関係となっており、この両立は、医療機関の将来を左右する大きな課題です。
白衣・医療ユニフォームが経営に与える影響とは
単に「白衣」「ユニフォーム」と思われがちですが、実は白衣・医療ユニフォームは病院の経営に多岐にわたる影響を与えています。患者にとっては病院の第一印象を形づくる存在であり、清潔感や安心感、プロフェッショナルな印象を左右します。外来や入院時にスタッフが着用している白衣・医療ユニフォームの印象が、そのまま病院全体の信頼感につながるケースも少なくありません。
一方で、スタッフにとっても白衣・医療ユニフォームは日々の業務効率や働きやすさに深く関わります。通気性やストレッチ性といった機能性は業務パフォーマンスを支え、デザインやカラーの統一感はチームワークや士気を高め、こうした目に見える効果だけでなく、導入や管理方法を工夫することで、コスト削減や運用効率の向上といった経営効率化の観点でも効果を発揮します。
このようにさまざま部分で経営に貢献する白衣・医療ユニフォームですが、さらにオリジナルで制作することで、こうした効果を最大化することが可能になります。
次章ではオリジナル白衣・医療ユニフォームのメリットについて詳しく解説します。
オリジナル白衣・医療ユニフォームが経営効率化に貢献する理由

オリジナル白衣・医療ユニフォームの導入は、経営効率化に大きく貢献するさまざまな効果をもたらします。以下では、4つの観点に分けて、その理由について具体的に解説します。
スタッフのモチベーション向上と業務効率アップ
高品質で着心地の良いオリジナル白衣・医療ユニフォームは、スタッフの快適性や業務効率の向上に大きく貢献します。
●身体的負担の軽減
長時間の着用による肩こり、蒸れ、擦れなどを軽減し、快適さと動きやすさを確保します。
●業務効率の向上
ポケット配置や収納力の工夫により、筆記具や医療器具の出し入れがスムーズになり、探し物による時間ロスを防ぐなどの業務効率向上につながります。
●組織の一体感・プロ意識の醸成
病院の理念やビジョンを反映したデザインにより、スタッフの誇りやチームワークを強化します。
●モチベーションの向上と生産性アップ
組織の一体感が高まることで、スタッフのエンゲージメントが向上し、業務効率改善やミス削減につながります。結果として病院全体の生産性を高めます。
病院のブランディング強化と患者からの信頼獲得
統一感のあるオリジナル白衣・医療ユニフォームは、病院の「顔」として理念や専門性を視覚的に表現する重要なツールです。デザインやカラーに一貫性を持たせることで、病院全体のブランド力を高め、患者や地域社会からの信頼にもつながります。
●安心感と信頼感の付与
洗練されたデザインや清潔感のあるオリジナル白衣・医療ユニフォームは、患者に安心感と信頼感を与えます。
●ブランドイメージの向上
病院の理念や専門性を反映することで、ブランド力を高めます。
●他院との差別化
視覚的な印象で他医療機関と差別化を図ることができます。
●地域社会でのポジショニング強化
地域住民にとって『あの色やデザインは〇〇病院』と認識されることで、病院のブランドが地域社会に浸透し、安心感や親近感を生み出します。これにより、地域医療における独自のポジションを確立し、他院との差別化につながります。
採用活動における優位性の確保
人材獲得競争が激化する医療業界において、オリジナル白衣・医療ユニフォームは求職者にとって病院を選ぶ際の重要な判断材料のひとつです。
●採用力の向上
機能性や快適性を兼ね備えたオリジナル白衣・医療ユニフォームは、職場環境の良さを示す具体的な要素となります。これにより「スタッフを大切にしている病院」という印象を与え、求職者に安心感や好印象を与えます。ユニフォームは面接や病院見学の際に目に見える形で伝わるため、他院との差別化を図る要素としても有効です。結果として、人材獲得競争が激しい中でも採用活動を優位に進めることができます。
●定着率の向上
快適で誇りを持って着用できるオリジナル白衣・医療ユニフォームは、スタッフのモチベーションを高め、長期的な就業を後押しします。動きやすさや清潔感のあるデザインは日々の業務負担を軽減し、働きやすい環境を支える重要な要素となります。その結果、離職率の低下につながり、人材流出を防ぐことで教育や採用にかかる間接コストの削減にも貢献します。
コスト・管理体制の最適化
オリジナル白衣・医療ユニフォームは、導入時の工夫と導入後の適切な管理によって、コスト削減と業務効率化の両立が可能です。
導入方法と管理体制の両面を最適化することで、人的・時間的コストの削減が実現し、病院全体の経営効率化を力強く後押しします。
以下では、導入段階と導入後それぞれのポイントを解説します。
【導入段階での最適化】
●費用負担の平準化
職種や部門ごとに必要な数量を精査し、導入時期を分散することで、一度に大きな初期費用が発生するのを抑えます。
●契約形態の活用
リースやサブスクリプション型契約を取り入れる方法もあり、初期投資を抑えつつ最新仕様を維持する一つの手段として検討できます。
●調達プロセスの標準化
発注・納品の流れを統一することで、事務部門や管理者の業務負担を軽減し、調達業務全体を効率化につながります。
【導入後の管理改善】
●在庫管理の高度化
サイズや着用頻度、部門ごとの消耗スピードをデータで把握し、必要なタイミングで必要量だけを発注。過剰在庫や欠品によるロスを防ぎます。
●中長期的な計画性
オリジナルユニフォームは生産ロットの関係で小ロット発注が難しいため、消耗予測をもとに計画的な発注が求められます。
●外部サービスとの連携
バーコードやRFIDタグを活用した管理や、外部業者によるクリーニング・補修サービスを利用することで、担当者の負担を大幅に軽減できます。
【目的別】最適な白衣・医療ユニフォームの選び方と導入事例
この章では、医療機関が自院の経営上の目的(経営効率化、ブランディング強化、人材採用・定着など)に応じて、最適な白衣・医療ユニフォームを選ぶための具体的なヒントをご紹介します。
白衣、スクラブなど医療現場で用いられるユニフォーム種類別の特徴と選定ポイント
医療ユニフォームには、白衣、スクラブ、ケーシーなどさまざまな種類があり、それぞれ機能性やデザイン性、着用シーンが異なります。例えば、白衣はフォーマルで信頼感を与え、診察や面談などにしています。スクラブは動きやすさに優れ、親しみやすい印象を与えるため、処置や手技が多い現場で広く使われています。
導入にあたっては、部門や職種ごとの役割に加え、自院の経営課題と結びつけて選定することが重要です。例えば、患者満足度の向上を目指すなら清潔感と統一感を優先し、人材定着や採用力の強化を狙う場合は着心地やデザイン性に注力するなど、目的に応じ何を優先するかが重要です。
さらに、吸汗速乾性、ストレッチ性、防透性、制菌加工といった機能性に加え、ポケット配置や素材の耐久性も総合的に評価し、経営効率化の観点から検討することが求められます。
デザイン性と機能性を両立させるポイント
白衣・医療ユニフォームを選ぶ際には、見た目の美しさと医療現場に求められる機能性をいかに両立させるかが重要です。オリジナルデザインを検討する際は、病院のロゴマークの配置、イメージカラーを効果的に取り入れることでブランドイメージを統一し、患者に安心感を与える効果が期待できます。
一方で、スタッフが快適に着用できるシルエットや素材を選ぶことは、スタッフの業務効率や定着率に影響を与えます。これは人材採用や離職防止といった経営上の重要課題を解決するための実践的な手段となります。
両立のポイントとしては、デザインと機能を分けて考えるのではなく、現場の声を反映させながら「ブランドイメージを保ちつつ動きやすい素材を選ぶ」「視認性の高いカラーを採用しつつ汚れが目立ちにくい加工を施す」といった具体的な工夫が挙げられます。つまり、ブランディング担当者と現場スタッフの双方が意見を出し合い、デザイン段階から経営目標と現場ニーズをすり合わせることが成果を最大化する決め手となります。
オンワードコーポレートデザインでは、デザイン性と機能性を高次元で融合させ、貴医療機関のニーズに合わせた最適なオリジナル白衣・医療ユニフォームをご提案します。
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導入成功事例:京都府立医科大学附属病院 様

京都府立医科大学附属病院様は、1872年に設立された京都療病院を前身とし、「世界トップレベルの医療を地域へ」という理念のもと、地域の基幹病院として高度急性期医療や先進的医療を担っています。
看護部では、従来の白衣・医療ユニフォームが必ずしも現場のニーズを十分に反映していなかったことから、スタッフが誇りを持ち、快適に働ける環境づくりを目的として、オリジナル白衣・医療ユニフォーム「ラフィーリア」を導入しました。
導入にあたっては、まず看護管理室が全職員を対象に要望調査を実施。支持を集めたデザインを基に、ストレッチ性・吸汗速乾性・耐久性に優れた素材を採用し、動きやすさと清潔感を兼ね備えたシルエットに仕上げました。さらに、縦型ポケットやキーループなど業務効率を高める工夫を盛り込み、左袖には病院ロゴワッペンを配置することで、一体感とブランド力を強化しています。
導入後、スタッフからは「ニット素材かつ男女兼用デザインなので、身体にフィットして動きやすい」「ダークネイビーに統一したので、インナーのラインが目立たず着用しやすい」「二重ループやポケットが使いやすい」といった声が寄せられました。
これらの改善は、スタッフのモチベーションや業務効率を高めるだけでなく、経営効率化と病院のブランドイメージ向上にもつながる成果となっています。

白衣・医療ユニフォーム導入を検討する際の「購入」と「リース」の選択肢

白衣・医療ユニフォームの導入には、大きく分けて「購入」と「リース」という2つの調達方法があります。この章では、それぞれの基本的な違いとメリット・デメリットを整理し、自院に合った方法を検討する際の参考としていただけるよう解説します。
購入のメリット・デメリット
メリット:
長期的なコスト削減の可能性: 初期投資は必要だが、長期的に見れば総コストを抑えられる可能性があります。
資産計上: 白衣・医療ユニフォームを資産として計上することで、減価償却により費用を分散し、大規模導入時の資金負担を平準化できます。
自由な管理・運用: 自院で白衣・医療ユニフォームの管理やクリーニング、修理などを自由に手配できます。
デザイン変更の柔軟性: 必要に応じて白衣・医療ユニフォームのデザインや仕様を比較的自由に調整できます。
ただし、オリジナル白衣・医療ユニフォームの場合は製造ロットや在庫状況の関係から、導入後に簡単に変更することは難しく、次回更新や追加発注のタイミングでの対応が中心となります。
デメリット:
初期投資の負担: まとまった初期費用が発生します。
在庫管理の手間: サイズや部門ごとの在庫管理、発注業務などが必要となります。
廃棄コスト: 経年劣化や破損による白衣・医療ユニフォームの廃棄費用が発生します。
リースのメリット・デメリット
メリット:
初期投資不要: まとまった初期費用が発生しないため、導入時の負担を軽減できます。
定額料金で経費管理が容易: 月々の定額料金で経費管理がしやすく、予算計画が立てやすくなります。
洗濯・管理の手間が省ける: リース会社がクリーニングや修理、在庫管理まで一括して行うため、自院の手間が大幅に削減されます。
デメリット:
長期的な総コスト: 長期間利用する場合、購入と比較して割高となり、結果として総コストが増加する可能性があります。
契約期間の縛り: 通常、数年間の契約期間があり、途中解約が難しい場合があります。
デザイン変更の制約: 契約期間中に白衣・医療ユニフォームのデザインや商品を変更する事ができない場合があります。
白衣・医療ユニフォーム導入後の効果的な運用と管理
白衣・医療ユニフォームは導入した後の運用や管理方法によって、その効果が大きく変わります。効率的な仕組みを整えることで、経営効率化やスタッフ満足度の向上につなげることが可能です。
導入形態には、スタッフ個々人に白衣・医療ユニフォームを貸与する「個人貸与」と、病院全体で白衣・医療ユニフォームを共有する「共同管理」があります。
共同管理は、初期費用や管理コストの抑制、人員増減へ柔軟に対応できるのが特長です。特に男女兼用デザインを採用することで、在庫管理の簡素化や発注・管理業務の効率化をさらに進めることができます。
また、退職者の白衣・医療ユニフォームをそのまま再利用できる点も大きなメリットです。個人貸与の場合、氏名・管理用バーコード入りの熱圧着ラベルが貼られるなど、再利用が難しいケースがありますが、共同管理であれば廃棄ロスを最小化できます。ただし、共同管理では衛生管理の徹底が不可欠となります。
白衣・医療ユニフォームの導入は、製品選定だけでなく、貴医療機関の規模、スタッフ数、予算、既存体制、ブランディング戦略を総合的に考慮した最適な戦略を構築することが大切です。この結果、効果的な運用と管理が実現し、経営効率化だけでなくスタッフのモチベーションアップや患者からの信頼獲得にもつながります。
まとめ:医療機関の未来をデザインするオリジナル白衣・医療ユニフォーム戦略
経営効率化、スタッフ満足度、ブランディング向上への貢献
本コラムでは、オリジナル白衣・医療ユニフォームの導入が、単なるコストではなく、経営効率化、スタッフ満足度向上、そして病院のブランディング強化という多岐にわたるメリットをもたらすことを解説しました。白衣・医療ユニフォームは、日常業務を支えるだけでなく、貴医療機関の未来をデザインするための重要な投資であり、その選択と運用が、持続可能な経営と成長に大きく貢献します。
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白衣・医療ユニフォームの選定、調達方法(購入・リース)、導入形態、日々の管理方法に至るまで、医療機関ごとに最適な白衣・医療ユニフォーム戦略は異なります。どの白衣・医療ユニフォームを選ぶべきか、購入とリースどちらが良いのか、管理体制をどう整えるかなど、白衣・医療ユニフォームに関するあらゆる疑問や課題に対し、オンワードコーポレートデザインは専門家として、貴医療機関に寄り添い、最適なソリューションをご提案します。
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